採用活動
オンライン

「オンライン選考を最適化させるツール活用 ~最新マーケットレポートから見るオンライン採用成功のヒント~|スタジアム×ワークス・ジャパン」を開催しました。

出演者

赤澤 峻 氏

株式会社スタジアム
iM事業本部 マーケティング部 

赤澤 峻 氏

熊本 康孝 氏

株式会社スタジアム
執行役員 兼
インタビューメーカー事業部
営業責任者

熊本 康孝 氏

小島 勝洋

株式会社ワークス・ジャパン
ITソリューション部

小島 勝洋

採用市場の変化

小島 小島
本日は株式会社スタジアム赤澤様とともに、オンライン化が進んだ22採用において、オンラインでの就活や採用活動について、学生や企業がどのようなことを感じているのか、そして、今後ツールなどの活用方法について、最新のアンケート資料を用いながら、レビューを行います。赤澤様のほうからお話を頂戴したいと思います。よろしくお願い致します。
赤澤 赤澤
はい。まず初めに「採用市場の変化」について、前提知識として一部ご紹介をします。6.6倍という数字を今出させていただいておりますが、こちらが昨年2019年から比較して、どれだけ今年オンライン面接が増えたかというような図になっております。当然、新型コロナウイルスの影響を受け、非常に多くの企業様が緊急避難的にオンライン面接を今年採用されたかと思います。取っているデータも7月末時点になっておりますので、今では100倍近く増えているのではないかなというように思います。

それでは、急増したオンライン面接に対して、企業側、そして学生側はそれぞれどのようなイメージを持たれているのかという点をご紹介します。
まず、企業側の意識です。次年度(2021年度)は、どのような形で面接を行っていくのか、そちらを取ったアンケートになっております。89%とほとんど多くの企業が来年以降もオンライン上面接を併用しながら面接をしていくというような意向を、今固めている状況です。これが9月頃では、もう少し数字は落ちておりましたが、一年経ち面接のデータ等も集まってきていたところで、やはりメリットもあるのではないかという声、そして当然新型コロナウイルス、再度感染者数が増えてきているということで、このような数字になっております。
赤澤 赤澤
一方で学生の意識は如何でしょうか。一度はオンライン面接を経験された方が、「次回、どちらでも選べるとしたらどちらを選びますか」というアンケートの結果では、82%が次回もオンラインでの面接を選ぶ、というようなお声をいただいております。
赤澤 赤澤
メリットとしては「自宅からリラックスしてできた」とか、「遠方であったが気軽にできた」というようなお声です。デメリットが15%であったのに対して、70%もの学生の方が「オンライン面接にメリットを感じた」というお声を頂戴しております。今年一年間、各企業様、オンライン面接を検討され、実際に実施をしたことで様々な知見も出てきているかと思います。
本日はその中でも最新の最適化。そして、なかなか企業様が気付くことのできなかった、対処が難しい点について、実際のご紹介をします。

採用フローにおける最適化のポイント

赤澤 赤澤
具体的な「最適化のポイント」のご紹介です。一般的な採用のフローチャート、資料に出させていただいております。まず、企業側に学生、休職者の方からエントリーが入り、大多数の企業様が説明会等を実施されているかと思います。その後、書類審査に入り、1次面接、その後複数の面接を経て、最終面接に至り、最後に内定という形になっているかと思います。

まずは、この中の「書類審査、1次面接」部分について、最適化のポイントをご紹介します。
書類審査、そして1次面接に至る点では3つの困難なポイント、そしてこれからの採用で重要となるポイントが出てきております。

まず、書類審査に関してはエントリー企業の数が大きく増大してきているということをご存知でしょうか。これは、外部からのデータではありますが、一人の学生の方が平均でエントリーする企業の数、これが去年に比べて3倍になっているというデータが出てきています。他にもアンケートを取った中では、2020年7月中にエントリーをされた企業が2倍になっているなど、1企業にエントリーする学生の数が非常に多くなってきております。

そのため、ほぼ必ずといって良いほど、同業の企業に複数エントリーされている状況なのです。この状況下では、やはり最終的な内定を出すまでに、他の企業に流れていってしまうということが、非常に多く起こり得る状況になってきています。こちらを解決するためには、選考を高速化して、他の企業の結果が出る前に、やはり選考を進めていただかないといけない状況になっております。

また、グループディスカッションのように複数の応募者を一気に選考する手法もございますが、学生からすると、本当に見られているのかといったネガティブなイメージがあり、1次面接をほとんどの企業がオンライン化したことにより、対面と比較して情報量が減ってしまい、見極めをするのが難しいという声がございます。
赤澤 赤澤
こちらを最適化するために使っていただきたいのが「録画面接」です。あらかじめ、企業側が質問等を設定し、学生はそれに対して好きなタイミングで回答が可能です。こちらの活用で、エントリーシート、書類審査、1次面接までの大部分の選考を録画面接に一本で集約化できるようになります。

エントリーシート、1次面接の中で見ていた選考の要件を分解し、録画面接の質問等にあてはめていただくと、他社と比べて選考を高速化することができるようになります。エントリーから、書類審査を経て、実際の1次面接まで至る過程は、長い企業で一月以上かかっていたりします。録画面接を使っていただくと、学生がエントリーをした、その日中に選考を完了するところまで持っていくことができます。
このスピード強化は、非常にアドバンテージになりますので、母集団の形成や、選考の効率化、そして最終的な内定数をしっかりと確保するという点に、大きな力となるかと思います。

また、個性の把握、情報量という点でも、一般的なエントリーシートよりも録画面接によって得られる情報の方が、非常に多くなっております。例を挙げると、1分程度しっかりと画面越しに話した内容と言うのは、原稿用紙一枚分、約400文字分ぐらいまで情報量が出てきます。そのため、エントリーシートでは聞きだすことができなかった本音や、コミュニケーション能力なども含めて、選考することができるようになります。こちらを上手く使い、面接を最適化していただければと思います。

次に1次面接から最終面接に至るまで、面接の大部分を最適化するポイントをご紹介します。
面接本番のフェーズで、最もご相談をいただくのが、接続障害など、実際の面接時のトラブルです。接続障害が一度起こると、面接時間が減ったり、後ろの予定が遅延してしまったりと影響がドミノ倒しで出てきてしまいます。こちらを最も効率的に解消する方法としては、事前の接続テスト、そして企業全体で対応することができるサポートデスク、こちらの二つをぜひ活用していただきたいです。

インタビューメーカーの場合、接続用のURLをクリックすると、カメラテスト、そしてブラウザのテスト、スピーカーテスト、最終的にはインターネット回線のテストまで、それぞれ表示されるかたちになっています。これら一つ一つをクリアすることで、本番での接続トラブルを極限まで減らすことができます。また、こちらのURLは本番の前の状況であっても使うことができるため、学生が安心して事前に接続テストに臨むことができるようになっております。

またサポートデスク、面接のプレサポートというサービスを提供しており、弊社では365日、土日でも稼働しているサポートデスクがございます。こちらでお問い合わせを全て巻き取ることが可能なため、大規模な接続障害や何かトラブルがあった場合、企業様に問い合わせが殺到してしまうのではなく、弊社のサポートデスクで対応いたします。
また不安な学生には、面接の前日や前の日程で、あらかじめデモの面接を受けていただくサービスもございます。こちらを行うことで、本番のパフォーマンスを向上させることに繋がりますので、ぜひ活用していただければと思います。

AIを駆使した最新の採用テクノロジー

赤澤 赤澤
最後に、弊社役員熊本より、次世代の最新の採用テクノロジーについて、お話をいたします。熊本さん、よろしくお願い致します。
熊本 熊本
では私から、AIを活用した、いわゆる大量選考の自動化の話をさせていただきます。まず大前提、大量選考を行っている企業さまの課題でいくと、大きく二つの課題があると思っております。一つは膨大な工数です。例えば何万件とエントリーがある場合、それら一つひとつのエントリーシートを見る場合は膨大な工数がかかってしまいます。さらに、いわゆる面接の質や見極めなどに、数が多くなるとばらつきが発生していると思っております。

面接は、前半部分でいくと「スクリーニング」で、よりそのスクリーニングの精度が必要になると思います。後半部分でいくと2次面接以降は「アトラクト」ですね。いわゆる面接力といわれますが、動機形成をどうしていくかということが、優秀な人材の獲得には非常に重要になってくると捉えています。

一つ目の「スクリーニングの工数の削減」のところでいくと、「エクスプレス選考 AIオプション」と資料に書かせていただいております。AIが学習を、録画面接データを使っていくのですが、そこからAIが学習をして、選考の高速化と自動化を実現していくというようなプログラムです。
従来の選考は、エントリーシートを促しながら適性検査を受けてもらい1次面接、2次面接と進んで行く。黄色い網掛けしているのが、いわゆる第一印象とか人柄みたいなところも含めて、見ていると思っております。AIに録画面接を受けてもらい、そこでAIに学習をさせてモデルを作ることによって、この部分を自動化していくというものでございます。それにより、時間短縮や費用圧縮、また選考の精度を改善していくことを実現していきます。
  
左側がいわゆる本来面接に通過してほしい人が、見送りになってしまっている可能性もあると思いますし、逆に本来見送りの方が通過になっている、そんなケースもゼロじゃないと思っています。それがAIに学習させることによって、右側の、まずスクリーニングの工数をゼロにするのと、安定した判断基準で判定ミスのようなものを極小化していくというようなものでございます。

どんなかたちでそれを実現するのか、例えばインタビューメーカーでいくと、「録画面接」という動画選考に近しいものです。録画で映像をアップロードしたものを、まずはデータを溜めて、モデルを作っていくということがAIでは非常に大切になってきます。

まず、面接官の方、いわゆる人による評価でその録画映像を見て「この人はいい、この人はお見送りかな」というのを、全部AIに学習をさせていきます。その上で映像・音声解析。これは話している言葉から、抑揚、声量、目線といった表情の変化、笑顔量など、この映像データからパラメータ化するという技術によって、全てパラメータ化してAIに学習をさせていきます。

例えば間の取り方も定量化させてAIに学習させていきます。更に一番下に適性検査と書かいておりますが、いわゆるパラメータ値化できるものは、AIに学習させていくことが可能です。今、ご提案させていただいている企業様によっては、学生が履修履歴として学生時代にどんな勉強をしていたのか、という履修項目のデータをAIに学習させていくことによって、より精度をあげていくことの実現も取り組んでおります。

とにかく最初はモデルを作りにいきます。録画映像を使って判断基準をそろえたかたちで、AIに学習させていくことのよって、パラメータ値が出ている人たちは1次面接を通過させていく。それがAIが学習に基づいて自動化していくようなものでございます。

基本的にPOCの段階をもって、きちんととモデルをつくったうえで、それらを活用していくので、例えば新卒の場合でいくと、22年卒の年明けのところから、まずデータを溜めていき、そのモデルを構築していく。そこから夏のインターンシップでそれらを使っていきながら23年卒の本選考で完全に自動化していくといったスケジュール感です。

こちらアウトプットイメージですが、録画面接を受けた学生の情報が、すぐに、この学生が通過パラメータなのか、見送りパラメータなのかということが分かるようになるので、選考スピードと質を均一化していくことを実現していきます。
そのため、今の「エクスプレス選考 AIオプション」ですと、選考の精度を向上しながら、更に1次面接工数をゼロにしていく。また、選考を高速化していくAIを駆使することにより最適化をご提案させていただいております。簡単ですが、以上でございます。
小島 小島
熊本様、赤澤様、どうもありがとうございました。
AIのお話とか、HR Techの新しいテクノロジーのお話なので、非常に参考になりました。

今、お客さまとお打ち合わせをしていくと、ZoomとかTeamsですとか、オンライン面接に特化したツールではなく、どちらかというと社内の会議用のツールを使用されているお客さまも多くいらっしゃいます。それらのツールとスタジアムさん提供のインタビューメーカーについて、実際にユーザーの皆さまが使ったあとのメリットや違いをお尋ねできればと思います。
赤澤 赤澤
まず、一番大きな点で申し上げますと、やはり録画の面接という新しい採用の仕方ができるという点かと思います。なかなか聞きなれない方も、多かったかなとは思うのですが、やはり今年一年間、多くの企業様がオンライン化されてきたのですが、一年経って、「使いやすかった、使いにくかった」、と結構声が大きく分かれるような状況になってきております。

特に採用規模の多い企業様と中規模、小規模の企業様でも、その目線というのは変わってきておりまして、そこにどう上手く対応できるか。なかなか無料の会議システムですと、プラットフォームとしては非常に大きいものの、個別に対応するのは難しかったり、実際の使い方、細かいところを変更したりするのは難しいと思います。そこに、新しい録画面接が使え、(弊社でいくと)サポートの者が各社ごとにつきますので、人力でもお役に立てるところですね。
小島 小島
なるほど。学生さんが予約を変更されたら、その都度調整をして配信をし直したりすることを手間に感じられているお客さまの話をよく聞いたりします。一度URLを発行した場合に変更がかかったとしても、再度手間がかかるということはないのでしょうか。
赤澤 赤澤
そうですね。基本的に同じURLで別の時間帯に使っていただくこともできますし、今おっしゃられた「URL一個一個作らないといけないのが、大変」と言う企業様が多いため、弊社では一括で何百件かを一気に作ったうえで、例えば御社のe2Rといった、採用の管理システムに入れ込んで一緒に管理することもできるようになっております。
小島 小島
なるほど。ありがとうございます。事実、書類選考の工数がすごくかかるため、そこの業務工数を下げるのと、下げるだけではなく、ちゃんと人を見て判断していきたいっていうようなご要望を抱えるお客さまがいらっしゃるので、今後録画面接は一つトレンドになるかもしれませんね。

「個人化」された迅速な選考案内

小島 小島
では、続いて私より、選考管理システムの活用方法について、ご説明をさせていただきます。
私たちが考えるオンライン採用成功のヒントは、「個人化された迅速な採用案内」とたてております。迅速な選考案内は当たり前ではあるのですが、ポイントは個人化という点になります。元より、学生が入社先を選ぶ基準なんですけれども、「人」が大きな部分を占めており、企業側の取り組みとしても、様々な場面で人を動員し、志望度を高める取り組みを実施されているかと思います。

資料データは、当社が運営しているキャンパスキャリアという会員サイトに登録している21卒の学生から、入社先を決めた理由について、複数回答可でアンケートを取った内容になります。「自分のやりたい仕事ができるのか」の次に、「一緒に働きたい人がいるのか」というところの項目が続いているのがお分かりになるかと思います。給与水準や安定性以上に、企業選びにおいて、重要な要因になっていることが分かります。
小島 小島
一方で「人」の動員ということでいうと、企画や調整とかに手間もかかってしまうこと、あとは接触の仕方も限定されるオンラインの中で志望度を醸成させていくことが必要になってき思います。説明会や面接、座談会など、社員が登場するシーン以外に、必ず社員と接点を持つ選考プロセスである面接があるかと思います。面接も個別に会話するシーンであり、かつ面接の多くが組織の管理者という点で、学生は社員を見ているかなと思います。面接というプロセス自体も、単純に企業が学生を選ぶための場、ではなく、学生に入社のきっかけを伝えることができる場として考えることができます。
 
こちらはリクルートキャリア様が就職みらい研究所として公表している約1300名の内々定者アンケートになっております。入社予定先の企業で、採用選考時のコミュニケーションでどのように捉えたのかを調査したデータになっております。(表13項目)納得度が高い学生に関しては、「入社予定企業が自分のことを理解してくれようとしてくれた」と、捉えている傾向があるのが、一番上の項目です。他にも信頼感の醸成というくくりの中で、項目の2番目に入っている、「自分が本当にやりたいことを考えさせてくれた」。3番目の「自分自身のために十分な時間を割いてくれた」という項目が、「納得していない」意見よりも目立ってスコアが高い傾向が出ています。

ここからも、学生個人でのコミュニケーションが求められているという結果が出ていることが分かります。また、働くイメージの醸成という下のくくりの中で、8番の「自分に合っているのか」を検討するのに、「有効な情報が得られた」という点についても、納得している学生が、納得していない学生よりも数値が1ポイント以上高かった傾向があります。学生が求めるタイミングで有効な情報を提供していく必要性というのがここから分かるかと思います。

続いて、学生の状況に応じた情報の開示ということで、もちろん発信するコンテンツそのものの内容もある一方で、時期やタイミングによっても、学生が求める情報が変わってくるという点をお伝えします。
こちらは、当社調べになりますが、先ほどの約1000名の方に対して採用選考時のステップごとに、ウェブサイト上で知りたい情報を複数回答可として、区分ごとに全体回答数の比率を集計したデータになっております。

まず、業界・企業研究の初期段階になりますけれども、社員紹介ですとか座談会とか、人に関連したコンテンツよりも、会社概要や企業理念を求める傾向というところが、高いことが分かります。その後、右側の会社説明会の参加時点になりますと、社員紹介とか座談会のような働く人に関するコンテンツというのが高くなっていることが分かるかと思います。

続いて初期選考、ES提出の段階になりますけれども、ここの段階になると会社概要の比率はいったん下がり、全体的に情報を求める傾向がある中でも、特に企業理念や、人に関わるコンテンツが高い傾向が出ています。更に右側の面接フェーズになりますと、人のコンテンツやプロジェクトの紹介といった比率が更に引き上がり、より生の仕事がどうなっているのか、具体的な内容を求める傾向というのが出ています。このように自社の魅力を十分に意識させるために、選考段階に応じて、学生が求めるタイミングで、情報を発信する必要性というのがあることが分かります。

まとめますと、2つです。一つ目は、志望度の醸成、合意形成の場として面接があること。面接官への適切な支援が必要になってくるかと思います。二つ目は、学生に対して状況に応じた情報の開示です。選考状況の把握、あとはその状況に合わせたコンテンツの提示が必要になってくるかと思います。

個人化された迅速な選考案内を実現するツール活用

小島 小島
この状況を踏まえ、採用支援サービスというのは多数ありますが、当社が案内する選考管理システムとして具体的にできることをお伝えします。

まず、「面接官への支援」という点で適切に情報を伝えて面接を実施していただくために、e2R PROでは「面接管理システム」を機能の一つとして提供しています。エントリーシートの情報、適性検査から見た学生の特徴、選考参加のプロセス評価履歴、こういった個人を判断するうえでの情報を、必要な情報だけ切り取って人事の皆さまから面接官に共有することが可能になっております。また、情報の共有だけでなく、評価の登録もここのシステムの中から可能なため、面接官との情報のやり取りにかかる工数を削減することに繋げることができます。

続いて、学生への情報発信に関して、学生が求める情報の発信を個人に応じて柔軟に発信していくことが、e2RPRO上では可能になっております。

多くのシステムの場合、学生へ何かコンテンツを発信する場合に、条件分岐のような設定をしなければならないのですが、当社の仕組みですと、事前の設定をすることはなく、対象者を指定して、配信を実行するだけで可能になるため、より柔軟に学生が求める情報を、マイページで公開していくことが可能になります。
右にサンプルがありますが、社員紹介のインタビュー、会社案内のパンフレット、フォロー面談の予約、内定者限定のコンテンツなど、「誰に何を」というところが、柔軟に配信することが可能になっております。

コンテンツの配信だけではなく、応募の履歴、応募経路、学生が選考を受けるエリアや時期など、場面に応じて通常のフローとは異なる案内をしたい場合についても、事前に設定をする必要がなく、柔軟に対応することが可能になっております。

続きまして、「迅速な選考案内」に関してです。2020年6月に、弊社のお客さまに対して採用業務で工数がかかっているものについて回答いただいたアンケートの結果になっております。青い棒グラフが累計の企業数になりますけれども、黄色でマークしている「協力社員との予定調整」、「学生への連絡」だけでなく、それ以外の項目です。「面接資料の準備」や管理というところに関しても、時間がかかっているということが、見て分かります。
小島 小島
迅速に学生への案内を進めていくためには、採用に関わる協力社員への情報共有、面接の準備、学生への連絡、この3つにかかる人事業務を改善していくことが必要であると思っております。今日はe2R PROが提供している、一部の機能に絞って、ご紹介します。

システムを導入することで、情報の一元化が可能になります。最近、母集団を確保するという点に関して、様々媒体に掲載し、通常とは異なった層に対して、告知と母集団形成を実施するお客さまが増えています。コミュニケーションの仕方もメールだけではなく、LINEを活用したり、また適性検査に関しても、オンラインの中で紙からWebに切り替わったりと、学生のデータが多数のサービスに点在していることにより人事側の管理が煩雑になる傾向があります。

当社のe2R PROは様々なサービスと連携していますが、システム上で情報の一元化が可能になることで、社内での情報共有、LINEとの連携、適性検査の案内から結果の確認を、システムを操作、確認するだけで多元管理の工数を大幅におさえることが可能になります。

また面接準備にかかる工数で、面接資料の準備もあげられるかと思います。システムを導入すると、学生が提出されたエントリーシート、適性検査、成績証明書、理系の方であれば研究概要、そして面接員の方の評価シートなど、面接の際に個人ごとに準備していた各書類とをボタンひとつで出力することが可能になります。また、書類選考用、1次面接用、2次面接用と、用途によって出力される書類というのを棲み分けることも可能になっております。

その他、面接に関わる準備物ですと、Web面接用のURLの発行、学生への配信、面接官の共有までシームレスに実施することが可能になっております。具体的には、学生はマイページから面接の予約をすると、予約と同時に実施用のメニューが公開をされて、当日学生はボタンを押すだけで面接を実施する流れになります。

また、面接官のほうは学生の詳細情報を閲覧しながら、Web面接を実施、評価の登録まで、こちらのシステムで実施することが可能です。このように面接用のURLを面接枠ごとに作成する手間、学生と面接官に人事の方から共有する手間を軽減することで、制約なく、すぐに面接案内から実施までのフローが実現できるようになります。こちらで以上となります。
赤澤 赤澤
小島さん、ありがとうございました。それでは、再度Q&A質疑応答の時間とさせていただきます。「エクスプレス選考AIオプション」ついて、「モデルの構築等が終わり次第、本格活用ということになりますが、全て自動化できてしまって、面接員は全く要らないんですか」という質問です。こちら熊本さんお願いします。
熊本 熊本
はい。回答させていただきます。
全く不要になるかどうかでいくと、モデルの精度によって変わってくるというのが答えです。モデル構築をしていった時に、先ほど録画映像から色んなパラメーター値が出てきて、面接官の方たちが、そこに評価を入れていき、AIに学習させました。その学習させにいった時に相関の精度が、70%、80%と出てきます。これを100%にできるだけ近づけていくためにモデル構築をいろんな角度から分析しながらやっていくのですが、例えば7割の精度ったという時は、3割はAIによるとちょっと分かりませんと出るということなので、そういう意味では、そういう方たちのみ映像を人の目で見る必要にはなるかなと思います。
赤澤 赤澤
熊本さん、ありがとうございます。私からも小島さんへ一点質問させていただきます。
やはり様々、採用管理システムがあるかと思いますが、御社のe2Rは他と比較してどういうところが違っており、これからの採用に上手く活用できるのでしょうか。
小島 小島
圧倒的に「触りやすい」ということが、ご評価の点としてはあげられます。どうしてもシステムなので、裏側で人事の方たちが設定をしなくてはならないことが、割と多かったりします。それを当社の仕組みですと条件分岐の設定をすることで、極力少なくして、誰でも扱いやすい形にしていることがお客さまからご評価いただく点ですね。

現在e2R PROを提供させていただいているのがだいたい150社程度あります。一番操作性というところに評価をおいていただいているお客さまの傾向でいうと、お客さまの半分くらいが、管理システムをそもそも入れてないところからなんです。なので、これだったら触れるよねというところを評価いただいている結果なのかなとは思います。
赤澤 赤澤
かなりスタートダッシュが切りやすいというところが、評価のポイントというかたちになっているんですね。ありがとうございました。
小島 小島
それではそろそろ時間になりましたので、最後に、熊本さま、赤澤様のほうからメッセージを頂戴したいと思います。まず、熊本さまからメッセージをお願いできればと思います。
熊本 熊本
はい、スタジアム熊本です。今日はお忙しい中、ご覧いただきまして、ありがとうございました。わたしくしから、お話させてもらっているAIのところでいくと、やはりモデルをどう溜めていくかっていうのが、非常に重要になってきます。そのモデルみたいなところでいくと、やはり今溜めていったものも、実用と言う意味でいくと23卒や、23卒インターンシップになってきますので、ぜひデータを溜めていくっていうところから、まずはお力添えができればなと思ってますので、よろしくお願いします。
小島 小島
熊本さま、ありがとうございました。続きまして、赤澤さま、お願い致します。
赤澤 赤澤
本日は皆さま、貴重なお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございました。スタジアム全体として、皆さまの採用活動、何かお助けできればというふうに思っておりますので、よろしくお願い致します。また、弊社のほうでも個別の色んなお困りごとに対してのセミナーなんかも、開催させていただいておりますので、何かお困りのことがあれば、そちらも覗いていただければ幸いでございます。本日はありがとうございました。
小島 小島
赤澤さま、ありがとうございました。
それではWORKS REVIEW「オンライン選考を最適化させるツール活用―最新マーケットレポートから見るオンライン採用成功のヒント—」を終わりたいと思います。誠にありがとうございました。